2019.11.9(土)・10(日)
【下町芸術祭2019】「下町物語プロジェクト2016-2019」本説 森村泰昌 野生「能」2019:火魔我蹉鬼、洲波羅、富久破裸
イベント 協力事業2019.11.9(土)・10(日)
【下町芸術祭2019】「下町物語プロジェクト2016-2019」本説 森村泰昌 野生「能」2019:火魔我蹉鬼、洲波羅、富久破裸
イベント 協力事業野生「能」のためのエスキース 森村泰昌
世界初演!「下町物語プロジェクト2017-2019」本説
森村泰昌 野生「能」2019:火魔我蹉鬼、洲波羅、富久破裸
KAMAGASAKI,SUHARA,FUKUHARA
ゴッホ、アインシュタイン、マリリン・モンロー、、、20世紀の美術史や歴史的人物、女優などに扮装する自画像的写真作品(セルフポートレイト)によって、世界で活躍する森村泰昌。日本を代表する美術家が「下町とは何か?」 という問いをテーマに3カ年のプロジェクトを始動。2017年は、関西三都の下町(神戸:新長田、大阪:釜ヶ崎、京都:崇仁/東九条)を巡りつつも、どこにもない架空の下町についての序説として、町下路地蔵(ルビ:まちしたろじぞう)こと森村の『贋作「下町新党」党首演説』、思考地図としての展覧会、関連映像作品上映と3都市の賢者達との対話で幕を開けました。
2019年の本説では、“下町が直面しているものとは何か”を森村が創作へと昇華させます。
政治経済の論理によって済し崩し的に変わろうとしている“街の事情”と、それらに左右されない“ふつふつと残っている魂のようなもの”。自然発生的に形成されてきた路地や、海辺や河原などの水際の文化といった、土地から湧き上がるものの息づき、、、。そうした地脈の過去と現在と未来をつなぐ “能”に着目します。ただし、本作では伝統芸能としての“能”ではなく、“野生の能”とでも言うべき、古に大陸からもたらされた表現の原点に立ち戻り、三間四方に立ち現れる夢幻を描きます。
旅人“森村”が見ているものとは?
建物が、超自然的な存在が、海が語る、言霊とは?
そして“私たち”が感受し想像するものとは?
時代や、国や、人種や、事物や空間を超越した、森村流の飛躍的解釈による『野生「能」2019:火魔我蹉鬼、洲波羅、富久破裸 KAMAGASAKI SUHARA FUKUHARA』が、いま、ここに、出現します。
【作品概要】
森村泰昌が扮する旅⼈が、大阪・京都・神⼾の3つの都市を巡る能形式を引⽤した現代舞台劇。大阪は建物、京都は川と道、神⼾は海をモチーフにした、三部物語を序破急の構成によって表現。神戸公演では、森村とゲストによるトークの二部構成によって、作品世界を広げ、深めます。
1951年大阪市生まれ。大阪市在住。京都市立芸術大学美術学部卒業、専攻科修了。ゴッホの自画像に扮するセルフポートレート写真を制作。以降、今日に至るまで、一貫して「自画像的作品」をテーマに作品を作り続ける。1989年、ベニスビエンナーレ/アペルト88に選出され、以降国内外で展覧会を開催する。2014年、ヨコハマトリエンナーレ2014の芸術監督を務める。2016年の国立国際美術館での大規模個展では、初の長編映像作品《「私」と「わたし」が出会うとき―自画像のシンポシオン―》を制作し、翌年、モスクワのプーシキン国立美術館の個展「自画像の美術史」を開催でも上映。文筆の仕事も多く、近著に「露地庵先生のアンポン譚」「対談 なにもかへのレクイエム/20世紀を思考する」、「自画像のゆくえ」など多数。2011年秋、紫綬褒章を受章。2018年、大阪・北加賀屋に美術館「M@M(モリムラ@ミュージアム)」をオープンさせるなど、分野を横断し多岐にわたる活動を続けている。