神戸市と協働して運営する「ArtTheater dB 神戸」は、客席数約120席の小劇場です。ダンス・演劇・音楽ライブ・講演会・映画上映会・パーティーなど広い用途の貸館事業と、コンテンポラリーダンスを軸とした主催事業を展開。
主催事業においては<つくる劇場>として先駆的で実験的な作品や人材を生み出すことを目指します。また一方で、まちの一員として地域にとっての劇場の役割を考え続け、劇場がまちの広場となり、様々な人が集い交差することを目指します。
神戸市と協働して運営する「ArtTheater dB 神戸」は、客席数約120席の小劇場です。ダンス・演劇・音楽ライブ・講演会・映画上映会・パーティーなど広い用途の貸館事業と、コンテンポラリーダンスを軸とした主催事業を展開。
主催事業においては<つくる劇場>として先駆的で実験的な作品や人材を生み出すことを目指します。また一方で、まちの一員として地域にとっての劇場の役割を考え続け、劇場がまちの広場となり、様々な人が集い交差することを目指します。
ダンスを中心とした身体表現に取り組む国内外のアーティストによる舞台芸術作品の公演を企画制作しています。上演される作品の多くは新長田に滞在しながら制作し、世界初演として上演される作品です。《ダンス》という表現形態を自明のものとせず、ダンスの持つ特性や可能性を追求し続けているアーティストや、現代社会の様々なリアリティや問題を“身体”を介在させることで現前させるアーティスト、多様なバックグラウンドをもつ人々を結ぶアーティスト等と協働し、公演をプロデュースしています。100席の小劇場空間ならの緊密さを活かし、鑑賞から“ダンスを体験する”時間を生み出すことを目指しています。
国内外のアーティストや組織と協働し、今ここに必要なことと拡がる夢を、創造/想像力・ネットワークを活かしながら、プログラムを展開しています。様々な地域でダンス×地域×人々×組織をつなぎ、事業や企画の立案から実施までコーディネートしています。
アーティストや舞台芸術に関わる制作者、技術者など、専門家の育成を行い、舞台芸術の発展を目指します。様々な段階・時期と協働・支援したいと考えています。
2012年度からは、新進のダンサー・振付家の8カ月間の集中型育成プログラム「国内ダンス留学@神戸」も実施。2015年3月時点で41名が卒業し、各々の活動をスタートさせました。また、制作者、技術スタッフ等、次代の劇場や芸術文化の創造環境のあり方を幅広く考察し、実践力ある人材を育成しています。
情報化が進む社会の中で個々の身体性が低下しつつあります。身体性が低下すると、他者のもつ身体性を想像することも難しくなり、コミュニケーション能力の低下、いじめや引きこもりにもつながっていきます。この状況に対して、当事業ではダンスや身体を使ったワークショップを通して、身体性を取り戻すきっかけをつくっていきたいと考えています。
現在、小学校へアーティスト共に出向きダンスワークショップを実施しています。ここでは、子ども達の新たな能力や魅力を引き出し、子ども達が相互にそれを認め合える場を提供しています。また、学校や地域の大人にとっても子供達の新しい一面を発見し、立場を超えて互いの関係性を見直す機会を生み出しています。
子どもが劇場へ来るプログラム「劇場へようこそ!」も始めました。「日常生活とは異なる、非日常的な時間を持てる空間=劇場」という特別な場所を、舞台裏も含めて子ども達が自らの身体と五感を大いに使って体験するプログラムです。
その他、高齢者や親子、障がいのある人など様々な方を対象に出前ワークショップも行います。
劇場のある《新長田》は、海と山がすぐ近くにあり、かつて、神戸一の繁華街として栄えた街の記憶と、1995年の阪神淡路大震災での被災した経験を持ち、多くの国籍や出身地の異なる人たちが共存する“まち”です。
そんなまちにある場・空間としての劇場の役割、そして、ダンスボックスというコンテンポラリーダンスやアートを基軸に活動を行う組織がそのまちにあることの役割を、地域の方々と共に考え続けています。新長田の踊る人同士が出会うプログラム「新長田のダンス事情」は5年かけて実施し、それを一つのパフォーマンスとして発表できました。また、まちを舞台に表現者も観客も参加者も、プログラムにかかわるすべての人が主役になる「みんなのフェスティバル」などの事業を通して、商店街や広場やコミュニティスペースなどを活用し、地域と連携を図っています。
2015年度では、住む街そのものが特別な場所になる「下町芸術祭」が開催され、ダンスボックスも数多くのプログラムを実施しました。
ダンスやアートを通じて様々な文化圏のアーティストや団体と連携を図り、公演や事業を企画制作しています。近年は、特にアジアを出身、または拠点とするアーティストとの事業に重点をおいてダンス、身体表現を通じて、多様な価値観が混在しながら共生しているアジアの《現在》を様々な角度から切り取りながら紹介しています。異なる価値観やリアリティを繊細に又ダイナミックに撹乱させながら、対話や思考、表現の新たな可能性を生み出し、拡張することを目指す事業です。
新長田に滞在しながらリサーチや作品制作活動を行う「レジデンス・プログラム」は、アーティストだけでなく、舞台制作者や研究者も招聘する特徴的なプログラムです。2年に一度開催する「アジア・コンテンポラリーダンス・フェスティバル」では、開催ごとに異なるコンセプトをつくり、国内外の数多くのアーティストを同時に招聘し、作品の紹介、国際共同制作を行います。アジア圏外のアーティストによる作品を紹介する「dB International Works」も同時におこなっています。
アジア地域間でのダンスを中心とした舞台芸術のネットワーク形成を行い、新長田というローカルからアジアに企画や作品を発信します。
ダンスボックスでは、年齢や性別、国籍、障がいの有無など、異なる状況の中にどのような可能性があるのか、事業を通じて発見していきます。
企業や大学などの機関と協働し、それぞれの持つ社会的資本やノウハウを活用した事業をおこないます。現在、京阪ホールディングス(株)、大阪大学とNPO法人DANCE BOXが協働し、2008年10月の中之島線開業を機に開設した、なにわ橋駅の地下1階コンコースにある「アートエリアB1」を運営しています。「文化・芸術・知の創造と交流の場」となることを目指して、大学の知、アートの知、地域の活力を集結した多彩な主催事業を展開し、年に2本の三者で主催する「鉄道芸術祭」「サーチプロジェクト」と、ダンスボックスの主催事業「ブリッジシアター」等を実施します。
ダンスに関連する貴重な資料を社会の共有財産として保管し、公開することを目指しています。 収蔵している資料は主にダンスボックスが実施してきた公演の記録や、国内外のダンス映像や、アート・文化関係の書籍です。これらの資料を様々な人が活用できる仕組みを構築し、アーティストや制作者など、舞台芸術に関わる方のみならず、様々な立場の人が活用し、情報・記憶・創造が立ち上がり交差する場をつくっていきます。