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受講者レポート「大人からはじめるヨガ<女性限定>」 | BLOG | NPO DANCE BOX

2020.9.16

受講者レポート「大人からはじめるヨガ<女性限定>」

REPORT

劇場の広さをいかして、感染対策に気をつけながら、ダンスを楽しむプログラム「劇場でダンスをはじめよう」。踊る楽しさを存分に味わいながら、身体と心をほぐしていきまます。開講されているのは、バレエやアフリカンダンス、韓国舞踊などの入門編のクラス。

初心者向けとはいえ、初めてダンスに挑戦することや、新たに教室に通うのはやっぱり少し不安。そんな心配を解消するために、今回、神戸大学2年生のインターン、松下いのりさんに、「大人からはじめるヨガ<女性限定>」を受講し、レポートを書いていただきました。

10月もまだまだクラス開講中!
こちらを参考に、参加してみたいプログラムを選んでみてくださいね。
https://archives.db-dancebox.org/program/


 

「大人からはじめるヨガ<女性限定>」体験レポート

 今回は「大人からはじめるヨガ<女性限定>」に参加した。最初はヨガについての説明からだ。このヨガクラスは初めての参加者が多かったが、ヨガについての軽い基礎知識を聞く過程で、講師と参加者のコミュニケーションが成り立ち、打ち解け始めているのが見受けられた。慣れない環境でいきなり身体を動かすのは抵抗があるため、解剖学を基礎とした身体の説明からはじまる。鎖骨、肋骨、骨盤など、実際に触りながら自分の身体のつくりを感じていく。説明が入ることで、目で見ることはできない部分も見るように存在を感じることができた。

 続いて、ごろんとマットの上に寝転がり、「屍のポーズ」をとる。これはサンスクリット語でシャバーサナといい、シャバが屍、アーサナがポーズという意味を表す。寝転んで両足を肩幅より少し広めに開き、手のひらを下向きにして腕は無理に広げすぎず、体の横に置く。静かに目を閉じ、身体が沈み込んでいくような感覚を感じながら、呼吸の、特に吐くことに集中する。これはリラックス効果をもたらし、ヨガの最後にも行うポーズでもある。あらかじめポーズと意味を知っておくことで、最後に行うときにスムーズにポーズに移行可能であると考えられる。マットを敷いているとはいえ、劇場という非日常の空間で寝転がることに新鮮さを覚えた。

 寝転んだ状態から、身体を徐々に起こしていく。座った状態から立った状態へと移行するのだ。例えば、ダウンドッグ、サンスクリット語でアドムカシュヴァナーサナというポーズは、身体をくの字に曲げるように手と足を床につけ腰を高く持ち上げる。これは後の太陽礼拝に出てくるポーズの1つであり、立った状態へ移行する中でも、次の太陽礼拝のための準備が行われている。こういった工夫が、初心者でも難しいと感じることなくヨガに参加できる理由となっていると感じた。身体を起こしたら、身体の循環を図るため「太陽礼拝」を行う。太陽礼拝は12のポーズを次々ととる、一連の動作から成るものだ。感謝とともに太陽に祈る動作を表す。身体を動かすことで循環させて活力を生み、一日を元気に過ごすための準備をするのだ。先ほど出てきたアドムカシュヴァナーサナもしながら、身体を動かしていく。これによってじわじわと身体があったまっていくのを感じた。

 続けて戦士のポーズをとる。これは太陽礼拝が主に上下方向の運動だったのに対して、今度は横方向の運動となる。両手を左右に広げ、戦士が両手から剣を左右に突き出しているようにぐぐっと身体から遠くの方向へ引っ張っていく。足も左右に大胆に広げ、片膝を曲げて浅い伸脚のような体勢をとり、顔は膝を曲げている足側に向け、遠くを見つめる。先ほど太陽礼拝で少し上がった呼吸を整えながら、身体を伸ばす効果があると考えた。これも集中力が必要な木のポーズに入りやすくするための準備の1つなのだろう。

 このレッスンのクライマックス、木のポーズをとる。サンスクリット語ではヴリクシアーサナという。片足の裏を反対側の脚の内腿にくっつけ、足が三角の状態になるようにしてバランスをとる。バランスポーズをとることで深い集中をもたらし、深い集中は精神的な安定とリラックス効果をもたらす。片足でバランスをとるのは難しいが、自分のペースでバランスを保つことに集中する。このポーズの最後に参加者全員がピタッと止まったときは参加者同士の一体感を感じた。一人きりでなく、みんなとヨガをすることでしか生みだされることのない、不思議で心地よい一体感であった。

 最後は屍のポーズ、シャバーサナをしてレッスンはおしまい。1時間半のレッスンだったが、非常に短く感じた。終わった後は身体が軽くて心地よく、午後からの活動も楽しくできそうだと明るい気持ちになった。ヨガは身体を通して自分自身と向き合う時間でもある。時間をとって自分自身を見つめなおすことの大切さを感じたレッスンだった。

 

          神戸大学国際人間科学部発達コミュニティ学科所属 松下いのり

 

 

参考文献:Hot Yoga Studio Cardoホームページ「太陽礼拝のポーズの正しいやり方と効果」

https://www.hotyoga-caldo.com/home/pose001.php

 

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